会長挨拶

公益社団法人京都府柔道整復師会
会長 林 啓史
今年度(令和7年)は、任期満了による役員選任告示が発信され役員選挙が実施されました。理事に12名、監事に1名の立候者があり、6月15日(日)令和7年度定時総会において役員の投票と信任決議により理事6名、監事1名の新役員が選任されました。その後開かれた臨時理事会で「林を会長に選定する」の決議で私が会長に再選定、即座に3名の副会長を指名、及び外部理事と監事各1名を委嘱して総会の信任を得て全役員が決定しました。
まずは組織の長である私がご挨拶をさせていただきます。
公益社団法人京都柔道整復師会は、町のあちらこちらでみられる看板、どなたでもご存知の○○○接骨院、△△整骨院の院長などが入会している組織です。開業されているお医者さんが所属されている医師会さんのような団体です。
公益社団法人が何をする団体なのかについて述べます。
先ず公益社団法人とは何か、国が都道府県で一団体だけ認めた公の利益になる社会に役立つ事業を行う団体であります。厳しい認定審査があり、認定されても正しく事業をやっているかどうか毎年報告書を提出し、定期的に監査を受けます。そのような行政の監督の下で、京都府内でどのような公益事業を行っているかできるだけ簡単に説明します。
ちなみに、国家資格を持ち接骨院などで施術を行う私達は柔道整復師と呼ばれます。
三つの公益事業を行っています。
事業1
- 接骨院で施術を受ける際に利用される「健康保険」の適用制度維持と改善などにかかわる事業。
- 健康保険証が正しく適応されているか、施術料金が適正に申請されているかなどの審査にかかわる事業。
- 正しく保険が扱われるように府内に開業している柔道整復師を対象に保険講習会及び保険説明会を適宜開催する事業。
事業2
- 柔道整復学や整復術の進歩・普及を促進するために行っている研究開発と、実習訓練を含めた発表および医学的見地からの講演などを目的にした学会をはじめ多様な講習会を開催して柔道整復師の能力を上げる。
- 新規に開業する柔道整復師に特化した学術・保険講習会を開催する。
- 厚労省指定団体の公益財団法人柔道整復研修試験団体が主催する卒後臨床研修会への参加を促進し、医学的知識と業務における判断能力の向上を図る。
事業3
- 骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの処置や運動機能を熟知した専門集団として高齢者の介護予防、柔道大会や各種スポーツ大会での救急救護。
以上の公益事業を行う原資、すなわち資金は、公益社団法人京都府柔道整復師会に入会して支払う入会金と毎月の会費です。収益事業も認定を受けて行っていますが、その収益を会員に還元したりすることは許されなく、すべて公益事業推進のために使われます。
本会の会員数は最近減少傾向にあります。本会に入会されず開業されている方も多くおられます。本会の会員になっておられる先生方は、社会的貢献への達成感や矜持もありますが、勉学できる機会も多くあり柔道整復師の技能と人間性の向上が実感でき、それが施術所で患者さんに貢献できる資質になります。
柔道整復師が携わる公益社団法人の公益事業へご支援していただく行動をお願いして新任のご挨拶を締めくくります。