第73回京都接骨学会 保険講習会
2019.10.27
令和元年10月27日(日)午後12時30分から公益財団法人京都労働者総合会館ラボール京都において第73回京都接骨学会 保険講習会を開催しました。今学会は京都府補助金事業 令和元年度運動器疾患対応力向上実施事業として開催されるものです。参加者109名(賛助会員1名含む)京都医健学生86名でした。
柴田宗宣副会長から開会の辞を述べ、長尾淳彦会長から会長挨拶として、超音波の取扱や今後の展望を参加者に述べました。
田中弘明学術部長から講師紹介が行われました。講師の佐藤和伸先生が紹介され、「日常遭遇する外傷と障害―超音波でどこまで見えるか―」のご講演を賜りました。
講演の要旨は以下の通りです。
- 超音波の特徴
- 長軸操作・描写の方法
- 短軸操作・描写の方法
- 中手骨・指骨の骨折、手指部屈筋腱の描写について
- マレットフィンガーの症例紹介
- 中手骨骨幹部骨折の骨折の描写
- 変形性膝関節症の描写について
- 腓骨骨折の描写
- 足関節捻挫の描写
- 腓骨下端裂離骨折の描写
実際に講習会参加者の足関節を用い、ストレス撮影を行い、前距腓靭帯の断裂時の特徴を描写して解説されました。
14時30分から司会を今井雅浩保険副部長に代わり、保険講習会を行いました。講師に大原到様(特命課長)伊豆健二様(同一課調査課長代理)小﨑純也様(同第一課調査主任)をお招きしての講習会となりました。
本講習は中村英弘保険部長と講師の方々との対談形式で行いました。主に自賠責保険損害調査規程集より抜粋した資料を基に対談は進行しました。
会員からの質問を用いて以下のディスカッションを行いました。
- 事故発生から治療開始までのフローの手続きについて
- 一括請求について
- 自賠責がカバーする範囲について
- 負傷部位・施術部位の特定について
- 施術料金について
- 施術証明書・明細書について
- 治療・経過について
- 施術終了時ついて
- 慰謝料の計算方法について
- 被害者請求について
午後4時から最近の保険情勢について、中村英弘保険部長の講習会を行いました。
- 療養費改定について
- 新元号の記載要領について
- 疑義返戻について
- 部位転がし審査強化について
- 長期施術理由と長期頻回施術理由の違い
- 各保険者の審査状況について
- 問診票の活用について
16時20分林啓史副会長の閉会の辞を以って第73回京都接骨学会 保険講習会を閉会しました。