第42回近畿学術大会 和歌山大会
平成29年10月1日(日)午前10時30分より和歌山県民文化会館において近畿学術大会和歌山大会が開催されました。1階大ホールを第Ⅰ会場とし、開会式の後、11時10分より特別講演が開始されました。米田實先生(学校法人米田学園 米田柔整専門学校学長 医療法人米田病院 理事長・院長)より「私の医接連携-縁(えにし)の糸に導かれて40年」と題し、実際に米田病院にて柔道整復師と連携して、精密検査をすることで見つけられた疾患や、アキレス腱断裂の保存療法の有効性について講演していただきました。
12時40分より介護保険活動報告が行われました。(公社)日本柔道整復師会保険部介護対策課より「2017・柔道整復師と介護保険について-柔道整復師の地域包括ケアシステムへの貢献-と題し、柔道整復師がいかに地域包括ケアシステムの中で活動できるか、制度をもとに事例を提示しながら講演いただきました。
13時25分より山田直樹先生(日本超音波骨軟組織学会 会長)より「超音波画像診断装置を自在に操る時代へpart2 ~肩関節編~」と題し、超音波の基本的な性能、操作方法、画像の見方、肩関節の実際の撮影方法等を講演いただきました。
14時35分から第Ⅰ会場では9名の会員による学術発表が行われ、京都からは服部博幸会員より「橈骨遠位端骨折後にみられた1症例」と題し、橈骨遠位端骨折に伴う長母指伸筋腱断の症例報告をされました。また、菅原不二雄会員より「大腿骨骨幹部骨折による膝関節拘縮」と題し、高齢女性が受傷した大腿骨骨幹部骨折後の膝関節拘縮の後療の症例報告をされました。
同時刻第Ⅱ会場では、養成校ポスタープレゼンテーションが行われ、本会吉舎定良学術部員が座長を務めました。京都からは京都医健専門学校と明治国際医療大学がポスター発表を行いました。
同時刻第Ⅲ会場では近畿超音波画像観察小委員会による超音波の実技と活動指針報告会が行われました。
1階には終日県民ブースを設け、我々柔道整復師は何を業としているのか、その歴史、現代の施術方法、療養費の取り扱いについて等、普及啓発活動が行われました。また、医療機器展示も行われ、最新の物理療法機器がならび、各ブースでデモ体験等を行う風景が見られました。
16時45分より閉会式が行われ、発表者に対する表彰が行われました。学術功労者に対する表彰では岡本玄剛会員が表彰されました。閉会のあいさつを行い、第42回近畿学術大会和歌山大会は終了しました。