平成29年度京都府総合防災訓練
平成29年9月3日(日)八幡市スポーツ公園において平成29年度京都府総合防災訓練が開催されました。
京都府柔道整復師会から6名の会員を派遣いたしました。今回は9月3日未明から八幡市域に局地的豪雨が発生し、市街地を流れる河川では氾濫危険水位を超過し、支川周辺の低平地において床上浸水等が発生、一部住家が孤立。同日7時、八幡市域直下型地震(生駒断層)が発生し、八幡市、京田辺市、井手町及び宇治田原町で震度7を観測、これに伴い八幡市の住宅地において火災が発生するとともに急傾斜地において土砂災害が発生した被害を、想定した訓練でした。
災害発生とともに、情報収集のための自衛隊、警察の機動部隊によるバイク偵察、ドローンを使った被害状況の情報収集が行われ、災害対策本部を設置。救急車両の到着とともに、土砂撤去や故障車両の牽引移動のための重機の投入、レスキュー隊によるがれきの除去とともに生存者早期発見のための警察犬の派遣、倒壊家屋からの救助等、警察、消防、自衛隊等の救助活動が開始されました。
救助された方に対し、DMATのメンバーによる現場でのトリアージが行われました。黒(死亡又は救命不可能)、赤(生命に関わる重篤な状態)、黄(生命の危険が及んでいないが、治療が必要な状態)、緑(軽傷またはそれ未満)といったタグが手首に付けられ、それぞれ対応するテントへ運ばれます。
我々、京都府柔道整復師会は緑タグを付けられた要救護者に対して、骨折、捻挫、打撲、創部出血の応急処置を行いました。緑テントでは我々の他にJMATの医師2名、看護協会の看護師5が配置され、ともに救護活動にあたりました。
主に軽症と判断された要救護者の手当てでしたが、肋骨骨折の要救護者の容体が徐々に増悪し、ドクターの判断で緊張性気胸の可能性が疑われ、救命処置が行えるテントへの搬送を行ったケースや、兄弟が行方不明になって混乱している要救護者への対応等、単純な手当だけでなく、現場で遭遇すると思われる多種多様なケースへの対応を訓練することができました。
午後12時に訓練は終了し、赤テント、黄テント、緑テントのメンバーで反省会を行い、平成29年度京都府総合防災訓練を終えました。