公益社団法人京都府柔道整復師会・京都医健専門学校合同勉強会開催
平成28年9月18日(日)午後1時より京都医健専門学校にて、公益社団法人京都府柔道整復師会と京都医健専門学校との合同勉強会が行われました。
田中弘昭学術副部長の司会にて京都医健専門学校 竹本雅信事務局長の挨拶、長尾淳彦会長の挨拶が行われ、本会の参加者には学校案内、京都医健の在校生には中田康人総務部長による日本柔道整復師会の業界説明と、京都府柔道整復師会への入会案内が行われました。
その後、休憩をはさみ午後2時より「臨床中によく遭遇する膝内側部痛において見落としてはいけない筋や靭帯を簡単に触り分ける方法」の講義が行われました。講師には伊賀リハビリライフサポート(株)代表ロコモペイングループ共同代表体表解剖学研究会講師 伊賀接骨院 堀 智秋院長にご講義頂きました。
膝の内側部痛は、スポーツ外傷だけでなく高齢者でも目にすることの多い障害の1つでもあります。そこで、子供から高齢者までの幅広い年齢層の膝内側部痛に関与する「筋や靭帯の解剖学的情報」×「触察法」そして「臨床に役立つ損傷メカニズム」についてお話されました。以下に講義内容を抜粋させていただきます。
「変形性膝関節症の発生率は50歳以上の変形性膝関節症の発生割合は女性で約7割、男性で約5割の方が変形性膝関節症を抱えているというデータが出ています。これらの症状が出てきても進行を予防することは可能であると指摘されていますが、漠然とした治療を行うのではなく、経過を観察できた上で施術を行う事が重要であるといわれています。
実際に痛みが出ている部位は関節の間が約7割、膝の内側で約6割(複合しているケースがある為このような割合になっています。)の順に痛みが多いとされています。」
次に膝内側の靭帯の解剖・靭帯の説明が行われました。そして、参加者が二人一組になりマーカーを使用して実際の位置関係の触察を行ないました。講師の堀先生は参加者の触察を、再度確認して回られていました。超音波観察は全体像として見る事は難しいので、ピンポイントの確認の為に利用して下さいと言われました。
最後に質疑応答をもって午後4時に終了しました。