防ごう暮らしのけが 京都の接骨院・柔道整復師の団体。(社)京都府柔道整復師会
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転ばぬ先の「杖」 痛い時は、ためらわないで

 最近、元気なお年寄りが多いですね。毎日買い物に出掛けたり、バスに乗って市内観光に行ったり・・・。でもその半面、ふらふらしたり、つまずいたりして危ない場面もよく見掛けます。これは、筋力が低下したり、膝や腰が悪くて痛んだりして、踏ん張りが効かず、自分で思ったほど足があがってないからです。

 そんなとき、杖を使うことをお勧めします。無理をして転び、骨折などのけがをしてからでは遅いですよ。ただし、傘を杖の代わりに使うと、滑ったり、柄が曲がったり折れたりして大変危険ですので、絶対にやめてください。

 杖を使う場合、まず自分に合った長さに調整してください。杖の長さは、杖の先を足の外側約5センチのところに置き、ひじを軽く曲げ(約30度)た状態で柄を握れるくらいに調整してください。突き方は、足に痛みのない側の手に杖を持ちます。@痛みのあるほうの足と杖を同時に出し、次いで痛くないほうの足を出す方法A最初に杖を出し、次に痛いほうの足、最後に痛くないほうの足を出す方法−の二つがあります。杖を使うことで痛みも和らぎますし、押し車を押して歩くより、足が弱りにくいという利点もあります。

 ところが先日、患者さんに杖を勧めると「杖はちょっと恥ずかしい」とおっしゃるのです。いくつになっても、杖を突いて歩くことで「老人」とみられるのは嫌なものなのでしょう。でも、良いこともあります。杖を持っていると、持っていないときより周囲の気配りが得られます。私の場合、バスで席を譲るときに声をかけやすいですし、自転車に乗っているとき杖を持った人を見掛けると普段より気をつけて走ります。

 痛みがなくなればまた、杖なしで歩けます。それに、案外、杖が似合うかもしれませんよ。この機に、杖を使うことを考えてみてはいかがですか。

(京都府柔道整復師会 左京支部 除門悟)